知っておいて損ないシステム1(ファスト)とシステム2(スロー)

後輩がどうもやる気が出ない仕事があって上司たちからあれこれ言われていました。やる気が出ない仕事をどうやってやる気を出すか…僕は行動心理の面から話をしようかと思いました。

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人は2つのシステムがある

5+3を暗算してみてください。特に考えなくても、8という数値が頭に浮かんだと思います。直感システムであるシステム1で処理をしました。システム1は直感での判断なため、それほど脳を疲労させません。脳の疲労をMP(マジックポイント)と言い換えると、システム1ではそれほど多くのMPを消費しません。

次に36×23を暗算してみてください。複雑な計算のため直感ではできません。その時、頭の中ではシステム2が起動しています。システム2は非常にMPを多く消費するので、脳の疲労は大きくなります。

システム2→システム1

「3×5を計算しないでください」と言われても、きっと頭の中に「3×5」という言葉を聞いただけで「15」という数値が自然と浮かぶと思います。小学校の頃、「九九」を覚えるのは1桁の掛け算をシステム1で行うための練習です。繰り返し行うことでシステム2を1にすることにできます。

普段使わない機械や普段やらない仕事を行うといつも以上に疲れます。それを繰り返し行うことで脳の負担が大きく減ります。「慣れる」というのは、システム2を使用していたものをシステム1で行えるようになることと言い換えることもできます。

システム2は怠け者

システム2は怠け者です。システム2はできるだけ働こうとしません。必要な努力以上のことはやりたがらないのです。「熟慮した結果」と思ったことでも、実はシステム1の提案そのままだったりします。佐々木正悟さんの表現が非常にわかりやすいので引用します。

システム1(直感)「今は時間もあまりないし、無理をしてもこの仕事は簡単ではありません。明日は天気も良さそうだし、時間もたっぷりありますから、この仕事は明日でよろしいでしょうか?」

システム2(理性)「うんそうだね」

というわけです。本書を読むとよく分かりますが、このようなやりとりを経た程度のことで私達は「論理的に熟慮した結果」と思い込めるからなかなかのものです。

面白いし役に立つ『ファスト&スロー』 | シゴタノ!

システム2を働かせるには

仕事で「プロジェクトA」を行わなければならなくなったとします。プロジェクトAはこれまでやったことのない初めての仕事です。プロジェクトAは直感的ではできないので、システム2を起動しないとできません。ただ、どうもやる気が出ません。「やりたくないからやらない」が通用すればいいですが、会社員だとそうも言ってられません。

まず、プロジェクトAでするべきことを考えてみます。大きな塊のままで、何をしていいかが不明確だとやる気なんてまず出ません。大きな塊を砕いてよりできるタスクに落としていきます。

最初から全てを細かく砕き切ろうなんて考えなくていいです。「全てを細かく砕き切る」というのが今度は心理的負荷になるわけです。とりあえず何ができるかを考えて、書き出してみます。その中ですぐにできること(負担が少ないこと)から手をつけてみます。

そうやって軽い作業からやっていくうちに、具体的に何をやっていけばいいかわかっていきます。何をすればいいかがわかれば、MPの消費も減らすことができシステム2も起動しやすくなります。

最後に追加した項目-22

「大きな岩はできるだけ遠くに運ぶ」でイメージしてみます。「あーめちゃくちゃ重いんだろうなぁ。運んだところでなんの意味があるの?やる気しないやー」という状態で外から、「イヤダイヤダ」と言っても何にも前には進みません。

まずは、ハンマーで叩いてみます。砕けて自分で持てる大きさになれば、運びやすくなります。一個を持ってとりあえず、運んでみます。「できるだけ」がどのぐらい遠くまで運べるかどうかも判断がついて行きます。

そうやって動いていくうちに、徐々にエンジンもかかってきます。

最後に追加した項目-25

あとがき

んーなんかうまい表現ができませんが、とりあえずこんな感じで後輩にお話ししてみます。システム1とシステム2の話は知っていて損はないことだと思いますしね。

倉下さんがとってもきれいにまとめていますので、こちらもご一緒にどうぞ。

R-style » セルフコントロール力との付き合い方 あるいはMP戦略

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