米国株の投資を初めてから、将来について考えることが増えています。そんな自分にとってこの本はちょうど今読んでおきたい一冊でした。
寿命が伸びている
過去200年間、平均寿命は10年に2年以上のペースで延びてきたのだ。いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上ある。
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なんとなく今の平均寿命の80歳ぐらいで人生が終わるイメージでいましたが、100歳近くまで生きる可能性が高いことに驚きました。今34歳の僕は50年ではなく60年以上生きると考えて、人生設計を行った方がいいということですね。
寿命がさらに伸び、子供の数は少ない…もうすでに高齢者を75歳以上に引き上げるという話も出てきています。僕たちがその年になるごろには75歳どころ80歳以上まで年金が出ないのが当たり前になるかもしれません。そのようなことを考えながら人生設計を行う必要があります。
僕はExcelで収入と支出、配当金などをまとめています。もちろんこの通り資産運用できるとは思っていません。ただ、ある程度の道筋をつけることで今、行なっていることに安心感を持つことができます。これをは米国株の投資にあたり50歳まで作成していたのですが、本書を読んで2080年97歳まで作成しました。
Excelで未来の家計をイメージすることで、未来の自分を具体的に想像するのです。その時その時に何をしているのが幸せなのか、何をしたいのかを考えます。
僕は未来の自分のために今を犠牲にするのがいいとも思いません。また、今の自分のために未来を犠牲にするのがいいとも思いません。今の自分も未来の自分も、今の家族も、未来の家族も幸せの時間を過ごせるようにしたいと思っています。
無形の資産
このように考えれば、友人関係や知識や健康を資産の一種と位置づけるべき理由が理解できるだろう。友情や知識は一夜で消失はしないが、十分な投資を怠り、友だちと連絡を取らず、知識をリフレッシュしなければ、いずれは価値が下がり、ついには消失してしまう。
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健康や知識、家族や友人関係を無形の資産と著者は読んでいます。人生が長くなることにより、今まで以上に無形の資産に対するメンテナンスも大切になります。
これまで40年ぐらいの仕事の時期が、50年以上になります。僕は薬剤師なのですが、学生の時に学んだことだけでは決して足りません。あたらしい機序の薬は出ていますし、あたらしい臨床試験結果も出ています。古い薬でも評価が変わるということもあります。常に学び続けなければ、知識は古くなりさび付いてしまいます。
いくらお金があっても幸せを感じるのは人とのつながりです。ここに対しては僕はあまり時間をかけていないので見直さないといけないなと思いました。人間関係については妻と娘に全振りです。もちろん、家族との関係が何よりも土台になるものだとは思いますが、ただそれだけというのは寂しいですよね。
セルフ・コントロール
長寿化がさらに進めば、セルフ・コントロールの失敗が生むコストはいっそう膨らむ。長寿化時代には、現在の行動と未来のニーズのバランスを取ることが不可欠だ。現在の行動が未来の自分に影響を及ぼすことを理解し、必要なセルフ・コントロールをすべきなのは、金融の分野に限った話ではない。生産的で充実した人生を100年以上生きるうえで核になるのは、セルフ・コントロールの能力なのである。
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セルフ・コントロールの項目の中ではファストアンドスローや未来の自分に過剰に期待する別人問題についても書かれていました。
僕のセルフ・コントロールの助けをしてくれているアプリはたすくまです。定期的にブログを更新できているのもたすくまを使っていると言っても過言ではありません。時間がどのぐらいあるのか、何ができるのか(できないのか)が具体的にたすくまを使うとわかります。
たすくまは習慣化の助けもしてくれます。今と未来のために時間を大切に使っていきたいと思います。
あとがき
娘ちゃんは110歳近く生きる可能性があります。そう言った長い年月生きることを前提とした教育をしてあげたいですね。
自分自身も今後、どんなスキルを伸ばしたいか、何を楽しむか考えていきたいと思います。