平成27年から保育園の制度が変わります。
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来年から始まる、子ども子育て支援新制度では、保育園や幼稚園に入る際に認定区分を受ける必要があります。
認定区分
- 1号認定 教育標準時間認定(満3歳以上) 子どもが満3歳以上で教育を希望される場合
- 2号認定 満3歳以上・保育認定 お子さんが満3歳以上で「保育の必要な事由」に該当し、保育所などの保育を希望される場合
- 3号認定 満3歳未満・保育認定 お子さんが満3歳未満で「保育の必要な事由」に該当し、保育所などの保育を希望される場合
簡潔に言うと、子どもが3歳未満で共働き⇛3号、3歳以上で共働き⇛2号認定が必要ということですね。
保育の必要な事由
- 就労(フルタイムのほか、パートタイム、夜間、居宅内の労働など、 基本的にすべての就労を含む)
- 妊娠、出産
- 保護者の疾病、障害
- 同居又は長期入院等している親族の介護・看護
- 災害復旧
- 求職活動
- 就学
- 虐待やDVのおそれがあること
- 育児休業取得中に、既に保育を利用している子どもがいて継続利用が必要であること
- その他、上記に類する状態として市町村が認める場合
求職活動や就学なども保育の必要性の事由として加えられました。
保育園は市町村に申請⇛交付
保育園に入れたい場合、市町村に申請するところから始まります。市町村から2号・3号の認定証が交付されます。
希望する施設名を記載した利用希望の申し込みをすると、利用調整がされます。
子どもが0〜2歳で保育が必要な場合は、3号認定を受ける必要があります。
幼稚園に入れる場合は、直接利用の申し込みをして、幼稚園を通じて市町村から認定証が交付されます。
利用時間
2号、3号では保育の必要量として、
- 「保育標準時間」フルタイム就労を想定した利用時間(最長11時間)
- 「保育短時間」パートタイム就労を想定した利用時間(最長8時間)
の2つがあります。
例えば、夫がフルタイムで妻がパートをしている場合、保育短時間という認定がされてしまうようです。
パートタイムなど、夫婦の働く時間が違う場合が問題で、より短い時間で認定されることになる
「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか? (角川SSC新書)
自分で子どもの保育時間の管理が必要?
子ども・子育て新制度では親が自分で管理しなければならない。今月、いったい何時間保育を利用したのか、親が自分で計算し、それを上回らないようにしなければならない。もし上回ってしまえば、それは全額親の自己負担
「子育て」という政治 少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか? (角川SSC新書)
とある本には書かれていたのですが、内閣府のHPからは確認できません。今後分かり次第更新していきます。
自分たちのライフプランを決める
我が家では、妊娠を機に妻は仕事を辞めました。
妻も仕事をする気持ちはあるし、僕自身の考えとしても二人で仕事と家事と育児をしていきたいという気持ちはあります。
今回の制度を見ると、3歳が一つの区切りとなっています。子どもが3歳未満で就労するためには、3号認定をとらなければいけません。
子どもはいつの時期に何人欲しいか、いつから働きたいか…そういったことを夫婦で話し合うことも大切ですね。
あとがき
今回の新制度の実施は、消費税が10%になった際の増収分から、7000億円が割り当てられることになりました。
増税を「子ども達のために」という大義名分を使っているのがなんとも「ずるいな」と感じてしまいます。
質の向上なども含め、もともと1.1兆円必要だったにも関わらず、増税分以外の4000億円は見通しがついていません。
そもそもまだ増税もしていないので、この子どもたちのお金も、皮算用なんですよね。
大切な日本の将来を背負う子どもたちと、働く親のためのお金が、皮算用というのが、この国がいかに子どもを軽んじているかというのを表しているようにも思えます。
一方国民医療費は39兆円を超えました。そのうち公費は15兆円です。年代別で言うと70歳以上が18兆円もの医療費を1割の自己負担で受けています。
将来を担う子どもへのお金は0.4兆円も出せない中、医療費は簡単に公費からでるというのに、僕はすごい違和感を感じてしまいます。
いずれ全世代3割以上の負担でなければ、皆保険制度も維持できないでしょう。それならば、さっさと3割にして子どもたちのために使って欲しい…そんなふうに思います。