花粉症に効く市販薬を薬剤師が比較してみた【第二世代抗ヒスタミン薬】

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花粉症のシーズンが到来です。今回は、花粉症の治療薬である、抗ヒスタミンの市販薬についてまとめてみます。

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抗ヒスタミン薬とは?

花粉などのアレルゲンに反応して、ヒスタミンなどが出ることによってくしゃみ、鼻水などの症状が起きます。

ヒスタミンによる症状を抑える薬に抗ヒスタミン薬があります。

抗ヒスタミン薬には昔から使われている第一世代抗ヒスタミン薬と、眠気などの副作用が出にくいように改良された第二世代抗ヒスタミン薬があります。

病院でも第二世代抗ヒスタミン薬は花粉症の治療でよく処方されています。

以前は第二世代抗ヒスタミン薬は病院で処方してもらわないと服薬できませんでしたが、今では一部の第二世代抗ヒスタミン薬は市販で購入することが可能になりました。

今回は、この市販で購入できる第二世代抗ヒスタミン薬に焦点を当てて紹介します。

第2世代抗ヒスタミン市販薬比較表

花粉症治療薬の市販薬として、第2世代の抗ヒスタミン薬が販売されています。

市販薬名 アレグラFX ストナリニZコンタック鼻炎Z アレジオン20・10 エバステルAL
先発品名 アレグラ錠60 ジルテック錠10 アレジオン錠 エバステル錠5
成分名 フェキソフェナジン セチリジン エピナスチン エバスチン
1日の用法 2回 1回 1回 1回
効果
眠気
分類 1類 1類 2類 要指導
ネット購入
小包装 約200円/日 約175円/日 約235円/日 約250円/日
小包装(錠数) 14錠(1日2錠) 10錠 6錠 6錠
大包装 約145円/日 約145円/日 約180円/日 約180円/日
大包装(錠数) 28錠(1日2錠) 14錠 12錠 12錠
30日分を処方箋でもらうと。病院での負担を800円と計算(3割負担)
先発品 2500円前後 2100円前後 2100円前後 2000円前後
後発品 2000円前後 1500円前後 1400円前後 1500円前後

 

効果と眠気の強弱は『Progress in Medicine vol.27 No12 2007.12』を参考にしています

先発品名・成分名って?

先発品名というのは、最初に商品化(薬価収載)された際につけられた名前です。成分名というのは、その薬の成分の名前です。

病院でもらう処方箋では、アレグラ錠60と先発品の名前で記載されることもあれば、フェキソフェナジン錠60と一般名や後発品名で記載されることもあります。どちらも同じ成分のお薬です。

呼び名がいろいろありますが、同じお薬ということをわかりやすくするために、記載しています。

分類

今回紹介した市販薬は要指導用医薬品、第1類医薬品、第2類医薬品に分類されています。ただ、効果の強さや副作用のリスクとはまったく関係ありません。

市販化されてからの長さといいかえてもいいかもしれません。アレジオンは一番最初に市販化されたので、比較的使用実績が長くあります。その分、安全性が認められ第2類医薬品となっています。

最近、市販化されたエバステルALは要指導用医薬品です。

要指導用医薬品の薬はインターネットでは購入できません。薬剤師のいるドラッグストアや薬局でのみ購入可能です。

第1類医薬品はインターネットで購入可能です。ただ、購入の際は薬剤師の適正使用の確認が必要になります。LOHACOなどのネットでも購入は可能ですが、少しのやり取りが発生します。

第2類医薬品はインターネットで購入可能で、特にやり取りも必要ありません。Amazonでも購入可能です。

金額について

市販薬の金額については、メーカー希望価格です。実際は、もう少し安く購入できそうです。アレジオンについては10mgの金額を記載しています。

病院の負担は、初診料(1000円以上)と再診料(600円以上)で異なります。アレルギー検査など処置の中身によっても変わります。

今回は、比較をわかりやすくするため病院負担を800円、薬局でのお薬以外の基本料・調剤料などの費用負担を400円として計算しています。

いつ飲めばいい?

以前は、早めに飲んだほうがいいと言われていましたが、現在のガイドラインでは早期服薬は勧めていません。

開始時期を第 2 世代抗ヒスタミ ン薬や抗 LTs 薬の場合は花粉飛散予測日または 症状が少しでも現れた時点

鼻アレルギー診療ガイドライン 2013年版のワンポイント解説

花粉が飛散されたタイミング、もしくは症状が現れた時点での服薬が推奨されています。

アレグラFX

嵐の大野さんがCMしているのでも有名なアレグラFX。

眠気が少ない

抗ヒスタミン薬の中でも最も眠気が出にくいのがアレグラ錠です。飲み方は1日2回朝夕1錠ずつ飲む必要があります。

アレルギーの薬で眠気が出る人が多いですが、この薬は眠気が起きにくいので人気があります。

病院で30日分を処方してもらうと…

病院に受診し薬局で30日分もらうということで計算してみます。薬局の基本料(調剤料などを含む)を400円としての計算です。

病院の診察代は初診だと1000円以上、再診でも600円以上かかります。

先発薬価 71.9円×60錠×0.3+400=1700円

後発品薬価 41.4円×60錠×0.3+400=1150円

ストナリニZ・コンタック鼻炎Z

効果が高い

現在、発売されている第2世代抗ヒスタミン製剤の中でもっとも 効果が高いと評価されているのが、このストナリニZ・コンタック鼻炎Zです。

その分、眠気が強いとされますが、飲み方は1日1回1錠なので、 寝る前に飲んでしまえばいいとも言えます。

処方箋でもらうと

病院に受診し薬局で30日分もらうということで計算してみます。薬局の基本料(調剤料などを含む)を400円としての計算です。。

病院の診察代は初診だと1000円以上、再診でも600円以上かかります。

先発薬価 102.3円×30錠×0.3+400=1320円

後発品薬価 26.2円×30錠×0.3+400=640円

エバステルAL

2014年にOTCとして発売された抗ヒスタミン薬です。現在は要指導用医薬品なのでインターネットからの購入はできません。

中程度か

OTC化されている抗ヒスタミン薬の中では中程度の効果と眠気といったところでしょうか。

これまでストナリニZで眠気が出て、アレグラ、アレジオンじゃ効かないという人には、選択肢の幅が増えました。

処方箋でもらうと

病院に受診し薬局で30日分もらうということで計算してみます。薬局の基本料(調剤料などを含む)を400円としての計算です。

病院の診察代は初診だと1000円以上、再診でも600円以上かかります。

先発薬価 76円×30錠×0.3+400=1080円

後発品薬価 29円×30錠×0.3+400=660円

ただし、これはエバステル5mgをもらった場合の計算です。一般的には病院ではエバステル10mgを処方されるケースのほうが多いです。

(そもそもエバステル自体あまり使われない感じですが)

アレルギー性鼻炎の効果では5mgも10mgも変わらず、5mgの方が副作用が少ないので、今回OTCでは5mgが販売されたのでしょう。

通年性アレルギー性鼻炎(総投与例 182 例)を対象に 5mg、10mg ならびに 20mg 1 日 1 回 2 週間投与 で用量設定のための二重盲検比較試験が実施された。

最終全般改善度の改善率は 5mg 群が 50.0%、 10mg 群が 42.6%、20mg 群が 48.8%であり、3 用量群間に有意差は認められなかった。

インタビューフォームより

もし、エバステル10mgが処方されるとすると若干値段が上がります。

アレジオン

去年は他の抗ヒスタミン市販薬に比べてメリットが無かったアレジオンですが、今年は第二類医薬品となり、購入しやすくなりました。

第二類医薬品なので、ネットで何の確認もなく購入することが可能です。Amazonでも郵送料無料のプライム商品として販売されています。

市販での金額

これまでアレジオンは10mgしか発売されていませんでしたが、今年から20mgも発売されました。

2016年2月9日現在 Amazonでアレジオン20 12錠は 2100円ちょっと。ポイントが700円分つきます。

処方箋でもらうと

病院に受診し薬局で30日分もらうということで計算してみます。薬局の基本料(調剤料などを含む)を400円としての計算です。

病院の診察代は初診だと1000円以上、再診でも600円以上かかります。

先発薬価 101.8円×30錠×0.3+400=1320円

後発品薬価 21.1円×30錠×0.3+400=590円

ただし、これもアレジオン10mgをもらった場合の計算です。一般的には病院ではアレジオン20mgを処方されるケースのほうが多いです。

あとがき

以前、別のブログで書いた花粉症のエントリーを修正して紹介しました。

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