タスクシュートができるツールとして、TaskChuteとたすくまがあります。
この2つは何が違うのでしょうか?TaskChute歴1年弱、たすくま歴1年の私が2つを比較してみます。
たすくまの電子書籍を書きました。
タスクシュートって何?
そもそも、タスクシュートとは、何でしょうか。
佐々木正悟さんの著書の中ではこう説明されています。
- 「本日1日分の仕事」を1シートで管理する
- 「これからやる仕事のリスト」と「ここまでにやった仕事のリスト」を一元管理する
- 「1分以上時間のかかること」はすべて管理する
- すべての仕事の「見積もり時間」を出しておく
- 「本日1日分の仕事」がすべて終わったら何時になるのかの予測を自動算出することで、常に仕事の終わる時間(または就寝時刻)をリアルタイムに把握する
TaskChuteの開発者の大橋さんはタスクシュートをこう表現しています。
遊園地にあるウォータースライダーを思い浮かべていただくといいのですが、あのうねった滑り台、あれがシュートです。
一番上からモノを流せば、コースを外れることなく一番下まで一気に滑り落ちていく。そんなイメージをタスク処理に重ねています。
このタスクシュートができるように最適化されているツールがTaskChuteとたすくまです。
たすくまとTaskChuteの違い
比較表
– | たすくま | TaskChute |
---|---|---|
ツール | iOS | EXCEL |
リピート | リピートタスクから | 前回変更通り |
一週間の見通し | △ | ◯ |
分析 | 自動でできる | 自由度が高い |
金額 | 3,600円 | 6,480円 |
※TaskChute1は無料です。
ツール
たすくまはiOSでのみ動きます。iOSなので、iPadなどのタブレットでも動かすことはできます。
ただ、画面はiPhone〜iPod touchの大きさに最適化されていますので、タブレットで全画面表示にすると解像度が低くなります。ぼんやりした感じに見えてしまいます。
※画像はiPod touchとiPad mini 4
TaskChuteはEXCELで使用できます。
WindowsのEXCELに最適化されているので、Macでは若干、使用できないショートカットがありますが、最低限の利用はできます。
TaskChuteはパソコンで使えるのでリンクをつけておくことで、TaskChuteからリンクを辿ってパソコン上でそのままタスクを実行することができます。
たすくまはスマホで使用するものなので、どこでも利用することができます。
参照;TaskChuteをMac OSで動作させるための手順と注意点 | jMatsuzaki
リピートタスク
繰返し行うタスクをリピートタスクと呼びます。リピートタスクの動きがたすくまとTaskChuteでは異なります。
たすくまでリピートタスクはマスタのようなものです。日付変更線が過ぎると、リピートタスクから当日のタスクが自動で作られます。
当日のタスクの時間を変更しても、リピートタスクの時間は変わりありませんので、次に作られるタスクもリピートタスクと同じ見積時間になります。
TaskChuteでは、そのタスク自体が繰返されます。例えば毎週火曜日のタスクを実行する際にその日のタスクの見積時間を変えると、次の週のタスクの見積時間は、変更した時間で作られます。
個人的には、1日単位でタスクの見積時間を変えても次に影響のないたすくまの仕様のほうが好きです。
一週間の見通し
一週間の見通しは、TaskChuteのほうが上です。
たすくまでも一週間の見積時間は見ることができますが、今登録されているリピートタスクが元になります。
例えば、日曜日に一週間のスケジュールを見るとします。火曜日が休みで、普段行う仕事を行わないはずでも、リピートタスクをいちいち変えないと火曜日の見積時間を変更することはできません。
※一週間のタスク数と見積時間。
※リピートタスクと未来の予定のタスクを元に作成される
TaskChuteの場合、火曜日の仕事の日にちを次の週に変更すれば、見積時間に反映されます。
今後、1〜2週間のスケジュールを立てて見通しをたてるという使い方ではTaskChuteのほうが良いですね。
分析
タスクの分析について、たすくまはリピートタスクについて自動で分析してくれます。
さらにcsvファイルでデータを出力してくれるので、EXCELで分析することも可能です。
TaskChuteは元からEXCELなので、ログから自由自在に分析することが可能ですが、個人のEXCELのスキルに依存する部分があります。
金額
たすくまが3,600円、TaskChute2が6,480円です
たすくまは発売時は3,000円でしたが、円安の影響でiPhoneアプリが一斉値上げの際に600円値上がりしました。
TaskChuteは、TaskChute1を無料で試すことができます。ただ、ショートカットなどの充実度など使い勝手がまるで違います。無料を使っていいと思ったらTaskChute2を購入することをお勧めします。
参照;悩めるあなたに!我、TaskChute2 & TaskChute1(無料版)比較表を作成す!! | jMatsuzaki
お勧めは?
どっちが優れているということはありません。どちらも熱いファンがいる高機能ですばらしいツールです。
あえていうと、Windows上でのタスク処理が多い方はTaskChute、それ以外の方はたすくまでしょうか。
仕事場ではTaskChute、プライベートではたすくまというように平行して使うのもひとつです。
僕の今の生活においてはたすくまがあっています。TaskChuteからたすくまに乗り換えました。ただ、今後、仕事の中身が変わった際は、TaskChuteを仕事に取り入れようとも思っています。
あとがき
TaskChuteやたすくまを利用しなくてもタスクシュートの考えを知るだけでも、タスク処理の際の考えがだいぶ変わってきます。
時間術を学びたいと思ったら、まずタスクシュートについて学ぶべきだと僕は思います。
この考えに30歳前に知ることができたのは、ものすごく幸運でした。
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